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FQMをどう実現するか? ノートその1 [FQM]

昨日は久しぶりに関親父さんとお会いしまして色々と積もる話をさせていただきました
その中で理論として存在するFQMを現実の中でどう発展させるのかを具体的に考えないといけないなぁと ・・・

そこで、考えをまとめるためにも少しづつアップして行こうかと思います

洗い屋と品質を考えたメンテナンスは異なります
ここで言う『品質』には
 素材の特性やデザイン、縫製、染色の状態、汚れの付着部位、付着の程度、付着後の経過時間、消費者の要求など
 たくさんの要素が含まれています。
これらの要素の中から依頼者と処置を行う者とが共同で優先順位をつけるのがFQMのスタートでしょう。

洗い屋さんなら「何でも洗ってシミ抜きすればOKだろう」とか「洗うと色が流れるものは不良品」などの反応が出るでしょうが
ファッションの品質をメンテナンスする作業と考えれば、洗えない服があるのも当たり前のこと
既存の機械が完璧な性能を有する訳ではありませんし、性能をフルに生かす洗浄技術を有するところも少数でしょう。

相互に不完全であり、歩み寄る余地があるからこそ発展が待っているのであって、自分の限界を基準に相手を非難するのはどうも方向が間違っているような気がします。

ドライクリーニングは羊毛製品などをフェルト化させず、形を崩さずに洗う(メンテナンスの一部)ために発展してきましたが、現在では芯地も変化し、使用される素材も羊毛以外にもポリエステルなどの化学繊維から綿や麻のような吸湿性の高い植物性繊維など対象物の幅が広がってきました。

また気候条件などから高温多湿な日本では汗の残留も多く、安易なドライクリーニングでは蓄積された汚れによる経時変化が著しいことから、ドライクリーニング発祥の地でのシステムがそのまま通用するかというと疑問です。
特に日本固有の設備として、石油系ドライクリーニングがほとんどであり、且つその中の大多数が十分な溶剤管理がなされず、溶剤の清浄化についても疑問を抱かざるを得ないような状況下では洗いの部分にも危機感を抱きます。

では、水洗いがドライクリーニングより勝っているのかを考えた時に
水洗いでは十分な除去が出来ない汚れも多く、排水に含まれる多様な物質(洗剤分から汚れなど)の処理や水が繊維に与える影響(変化)や形態や風合い復元の難しさなどを考えるとこれも難しさを捨てきれません

どのように洗っても問題があるのなら、極力洗わなくとも良い手段を考え、そのお手伝いを行うのもFQMかもしれませんね。

『手伝う』 という言葉の意味も難しいですね 手伝いの一つの形に応援がありますが
応援するにしても様々な形がありますよね。 
応援される立場の方の主張を全て受け入れ、その示す方向に沿って出来ることを行うのも一つ。
出来る範囲を限定して手助けするのも一つ
場合によっては、相手方の主張に対し疑問を投げかけるのも一つ

FQMの入り口の優先順位付けとは
自分自身の持つ技能、センス、知識の全てと顧客の要求を秤にかけて
出来る範囲を明らかにした上で優先順位を付けることでしょう。

自分自身の技能やセンス、知識は学ぶことで大きくすることが可能ですし
必要な設備も知識やセンスの向上で現有設備の性能をかなり向上させることが可能でしょう。

こう考えるとFQMは機械的に作業できるものではなく、画一化できるものでは無いかもしれません。
一つ言えることは、自己研鑽を忘れると発展が止まるということでしょうか。

これからも少しづつ考えてみたいと思います


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