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洗濯絵表示のISO化 [気になるニュース]

5月12日付け日経新聞夕刊に続き、6月2日の読売新聞などで洗濯絵表示が現行のJISからISO(国際標準化機構)で定める表示に2015年に変わる予定であることを報じ始めましたね。

国際的に表示が統一されることでメリットもありますが、衣類の変化に対する意識の違いがある以外にも、洗濯の環境や条件に違いが大きいことが今後どのように反映されるかが気になります。

それ以上に大きな問題点は、現行の家庭用品品質表示法は消費者に対して取り扱い方法の情報を提供するものですが、新たに導入される表示では商業クリーニングにおける処理方法を明示する必要がありますし、その表示に対して表示義務者(販売するアパレル)が責任を負うことになります。
つまり表示義務者は衣類が表示通りの洗濯によって問題が無いことを事前に試験する必要が生じます。現行では生地業者が出す情報だけを基に決めていた表示や印刷業者に適当に任せていた表示では通用しなくなること。
表示が省略された場合には、その省略された表示は不可ではなく可能な処理として見做されることを理解されているのでしょうか?

もう一つの問題点は、JISで定める洗濯試験方法と現実のクリーニング方法との乖離。
現実のクリーニング処理方法とJISで定める処理法に差があることから、JISによる方法では問題が無くとも現実にクリーニングを行った場合に問題が生じたらどちらに問題があったと言うことになるのでしょうか?

クリーニング業者においても、今までのように安易な考えで処理を行うことができなくなるでしょう。
表示に反する処理を行った場合には責任は処理業者に全て来ることを理解する必要がありますし、今までのクリーニング処理に関する見解。
「クリーニング業者は素材表示や洗濯表示を参考にし、汚れ具合等を勘案し最適な処理方法を選択する」というものを変更する必要もあるでしょう。

そうなると、汚れ落ちは悪くなる可能性も大ですね。

様々な問題点を抱えた洗濯表示の改正。
どのようになるかの情報はなかなか入って来ませんが、JISの委員になられている皆さんよろしくお願い致しますよ。


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